2019-10-06

映画『ジョーカー』を観た感想!


つい先日、初めてバットマンシリーズを観まして。それも間違ってビギンズからではなく、ダークナイトから観てしまうという愚行。英語ができないとこういうミスすら犯してしまいます。

まあ、なんの縁かわかりませんが、ダークナイトで活躍したジョーカーの誕生を描いた作品『ジョーカー』が丁度公開され始めたということで、気になったので観に行ってきましたー。の感想です。

結構ネタバレ的なのはアリなので、まだ観てないって方は注意してください〜。




最も印象的だったのは「White Room」

ずばり最初に、個人的に一番ガツンと来たシーンについて書きます。たぶん音楽ファンはみんなここで堪らない気持ちになったんじゃないかと思うのですが、主人公であるアーサーがついにジョーカーとして覚醒し、人気トークショーの司会者マレー・フランクリンを撃ち殺したあと、ピエロ達が暴挙と化した街の中をパトカーで護送されるシーン。

もうね、ここで来るかとね。使用された楽曲はCreamの「White Room」。映像の美しさ、車窓から街を眺めるアーサーの表情も相まって、パーフェクトな演出でした。このシーンの為だけでももう一回観たいくらいに。

「White Room」の歌詞は示唆的な言葉が多く、何を歌ったものなのか、解釈の仕方で変わってくるようです。ただ、別れや失恋といった「失望」がテーマにあることを考えると、「ジョーカーとしての始まり」であるこのシーンでこの曲が使われているのがまた良いなあと思います。

もうここがラストシーンでも良いんじゃないかと思ってしまうほどなのですが、ここでまだ終わらないことがこの映画の大きな意味なのかもなと。

どこまでが現実だったのか

この映画で、観ている人に大きなショックを与えたシーンのひとつが、アーサーが思いを寄せる女性、ソフィーの「たしかアーサー?」という一言。この一瞬で多くの人が気付くんですね。「あぁ、このロマンスは全部アーサーの妄想だったのか……」と。自分も心臓がギュッとなりました。

アーサーの妄想だった、と明確に描かれているのはこのシーンだけですが、このワンシーンは視聴者に「この物語はどこまでが本当で、どこからが妄想なんだ……?」という大きな疑念を、軽やかに植え付けます。

その疑念が深く関わってくるのがラストのシーン。先述の「White Room」のシーンのあと、ジョーカーはピエロ集団によって救出され、カリスマとして崇められるわけですが、暗転すると舞台はいきなり精神病院へ。この不自然な転換とアーサーの「冗談を思いついて……」という怪しげなセリフ。このあたりも相まって「全部アーサーの妄想だった」と解釈することもできてしまうのが、この映画の面白さだと思います。

もちろん、これは視聴者に委ねられた部分なので、正解はないということは前提で、ああでもないこうでもないと議論することまでが楽しみかなと。

とにかく映像が美しい

あと映画を通して思ったのが、とにかく映像が美しいということ。動画としてもですが、そのシーンを切り取っても一枚の写真作品になりそうだなと感じました。終盤を除けば、華美なシーンというのはほとんどありませんが、構図や色合い、そしてアーサーの動作一つ一つが、不穏さをおびながらも美しい。

そして終始アーサーがタバコを吸っている姿も、そのシーンによって様々な印象を受けます。やっぱり一番は、バッチリメイクを決めてマレーの番組に向かう前のシーンですかね。




まとめ

正直なところ、観る前に目にした評価が高すぎて、観終わった瞬間は少し消化不良な感覚がありました。でも、タリーズでコーヒーを飲みながら、感想をiPadに打ち込んでいるとだんだん込み上がってきた思いがあって、この記事にまとめることしました。なので、個人的にはあとから良さがじわじわ来る映画。

自分は先日『ダークナイト』を初めて観ただけなので、DC作品やジョーカーというキャラクターに対する思い入れはまだまだ少ない方だと思います。他のジョーカーとの完全な繋がりはないことは承知の上で、もっとアーサー、そしてジョーカーの内面にグッと近づきたいなという思いもあるので、他作品も観た上でまた映画館に足を運ぼうかなと思っています。

あとは、『タクシードライバー』『キングオブコメディ』などオマージュ作品も多々あるということなので、そちらもぜひ観てみたい。

繊細なテーマを扱っていて観る人によって様々な感想があると思うし、政治的にも影響力を及ぼしうる危うい部分もある作品なので、決して「素晴らしい映画だ!」とはしゃぐような映画ではないと思うけれど、久しぶりに映画館に足を運んでみてよかったなーと思う映画でした。では!

 

 

 

 

 





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