2019-01-28

水代達史 展 -Breathing Metal- に行ってきたよー。の感想。


去年齊藤秀樹先生の個展で伺った、新生堂画廊さん。そのHPで個展の告知をひと目見たときから、自分の趣向にズバッと刺さってきた水代達史先生の作品。「カモフラージュ」、「トランスポーター」といったテーマに沿って、架空の生き物たちを金属で作り上げる。そんな水代先生の個展「Breathing Metal」に行ってきましたー! の感想です。




水代達史 展 -Breathing Metal-

最初に水代先生についてちょろっと紹介させていただくと、鏨という道具を使って金属を加工する「彫金技法」を用いて、生き物を題材に制作活動をされているアーティスト。

生き物をモチーフとして制作する一番の理由は、やはり人工的には決して作ることのできない、長年の進化の中で作り上げられた造形美に魅力を感じているからであり、その美しさを自己の感性で表現したいと思っている。

https://www.satoshimizushiro.com/statement

自分は彫刻に関して、この「生き物をモチーフに」っていうのがめちゃくちゃ好きだということがわかってきて、今回はもろにツボに嵌まる個展でした。

水代先生自身のHPで過去の作品や、制作についての思いを見ることができるので、興味がある人はぜひぜひ。ほんとすごいので。

今回お伝えする水代先生の個展、「-Breathing Metal-」は2月1日(金)まで開催中です。

 

大迫力の「木蔭」

今回の展覧会の主役と言っても良い作品が「木陰」。なんと言ってもでかいです。告知の写真を見ていた段階では、こんなに大きい作品だとは思っていなかったです。自分の写真でも比較対象が無いのでわかりにくいとは思いますが……。

模様が透けて見える通り中は空洞になっていますが、黒一色で重厚感があるフォルム。そしてその先まで神経が通っていそうな手足の指。すべての作品に言えることですが、金属の板からできているとは思えない表現がなされています。




今にも動き出しそうな躍動感

個人的に一番心を惹かれたのはこの「苔岩」という作品。先程の「木陰」とは違ってほんとに小さな作品。だけど今にも動き出しそう。

 

擬態をテーマにした「カモフラージュ」というシリーズ。実際には存在しない生き物ですが、その鋭い眼光は生き物そのもの。

この美しいフォルムに達する想像力と、それを実物の作品として表現する技術がほんとにすごいなと思いました。

そして躍動感と言えばもう一つ。「香雪蘭」と題されたこの作品。風を切って、勢いよく滑空してこの場に滑り込んできた、そんな瞬間が作品になっています。ここまで躍動感を覚える彫刻作品ってあまり無いんじゃないかと思いました。

 

生き生きとした表情

変わって「トランスポーター」シリーズの「Lucky messenger」。自転車に乗って四葉のクローバーを運ぶ龍。ちょっとくすっとしてしまう、突飛な組み合わせのようでいて、めちゃくちゃマッチしている。そんな不思議さがあります。ほんとに自分の仕事に誇りを持って励んでいる様子が伝わってくるのは、やはりその生き生きとした表情ゆえかなと思います。

タイトルを忘れてしまったこちらはチーズの運び屋さん。アイディアがすごいですよね、ほんと。




彫刻の技法にも興味が湧いてきた

今回水代先生の個展にお伺いして、自分のアイディアを表現する「技法」というところにも興味が湧いてきました。というか、素人目では目の前にある作品がどうやってできあがるのか全然想像がつかないので。もっと勉強したり、アーティストの方から直接お話を聞いたりできればなーと思います。

素晴らしい作品を見せて頂いた水代先生、そして今回も素敵な個展を開いてくれた新生堂画廊さん、ありがとうございましたー。では。

 

 

 





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