2018-12-04

学ぶことは真似ぶこと―『覇王の家』を読んで「物まねび」について考える


毎日読書に励むymnです。

最近「休みの日は何してるの?」と聞かれると「読書してます」と答える流れで、「おすすめの本ありますか?」と訊いてみることにしています。あ、別に写真撮ったり出かけたりと一日中読書に没頭してるわけではないのですが。

その質問をすると、取引先のあの人も会社のあの人も、みんな口にする「司馬遼太郎」。絶対読むべきなんて押し付けがましいことは言われません。ただ「司馬遼太郎はいいよ……」とどこか感傷に浸りながら、おすすめしてくれます。

そこまで言われると気になってくるじゃないですか。ということで、『坂の上の雲』や『竜馬がゆく』などタイトルを聞いたことのある作品はたくさんあるけれど、その中から以前サウザーさんがVoicyでおすすめしていた『覇王の家』を読んでみることにしました。

まだまだ序盤ですがグングン引き込まれます。日本史を全然知らない自分にもわかりやすくて面白い。そしてその中でハッとさせられた、「物まねび」について今日は書きたいと思います。

 

雪斎が語る「物まねび」

「学ぶことは真似ぶこと」と小学生の頃に校長先生がよく言ってました。みんなから尊敬される校長先生の姿を思い出させたのは、『覇王の家』の主人公である徳川家康が幼少時代、まだ「竹千代」と呼ばれていたころ、今川家の雪斎という人物が彼に語るこのセリフ。

「物まねびの心得ある者は、古今東西のよき例をまねるゆえ、一つ癖におちいることがない。それにはなにがよいかという、よいものを選ぶ心をつねに用意しておかねばならず、そういう心におのれの心を持しているためには、おのれの才に執着があってはならぬ。おのれの才がたかが知れたものと観じきってしまえば、無限に外の知恵というものがはいってくるものだ。そのうち最良のものを選ぶだけのしごとですむのだ」

『覇王の家』

物語としてはこのあと竹千代が雪斎も戦では物まねびをするのかと訊いて、「自分は天才だから……」と続いていくのですが、自分はこの物まねびの一文に今の自分に必要な心がけが書いてあるなーと思いました。




よく観察すること


11月の初めに、こんなことをツイートしてました。ただし全然出来なかったです……。なので継続の課題に。

どうしてこんなことを言い出したかというと、自分が「他人に興味がない」人間だから。 別に、人間嫌いだとか誰も信じていないとかダークなものではなくて、一人が好きだったり人見知りだったりという性格の根源にあるなーと思うのがこれなのです。

仕事をしている中で、誰とでもバンバン話せて盛り上がるみたいな人と出会うことってありますよね。最近気がついたのですが、彼らは対面しているかどうかに関わらず、他人の表情とか些細な仕草とかめちゃくちゃ見てるんですよね。よく観察している。自分みたいなやつは一つ一つの言動に毎度突っ込まれていじられるのですが。

「よく観察する」ことで、会話も弾むし人間関係も深まっていく。そして、自分のためになると思ったものについては真似していくんだと思います。それを日常生活に落とし込んで実践していける人はスキルや知識が増していくだけではなく、交友関係のような自分の外側、精神的な自分の内側、その両方に世界がどんどん広がっていきますよね。

それには雪斎の言うような、良いものを見つけて選ぶための心が必要になります。読書は自分が体験し得ないことを自分の物にできる便利な飛び道具だと思いますが、現実の世界で自分が直に触れる人やものから、真似ぶことはまた違った自分の糧となるはずです。




注意深く、そして自惚れないこと

よく観察して、真似ぶこと。それを身につけるには、とにかくそれを注意深く意識して実践するしかないと思います。心に残ったことに関してはノートに書き出したり、ツイートしたり何らかの形でアウトプットする。そしてそれを自分でもやってみて、自分のものにする。

今日からまた、自分はたかが知れたものと思うことから始めようと思います。

そして『覇王の家』、続きが楽しみです。

 

 

 





関連記事