2018-03-10

Spotifyで自分の音楽史を巡るー洋楽への入り口、Red Hot Chili Peppers


ータイも持っていなくて、インターネットだってろくに使えなかった中学生の自分は、親の買い物に付き合ってやってきたショッピングモールのCDショップで、金曜日の夜にミュージック・ステーションに出ていた外国のバンドを探していた。たしか、頭文字はRかLだった気がするかっこいいバンド。ひたすらにRとLのアーティストの棚を漁り、結果的に視聴ラックにこのジャケットを見つけた。

 

CDについていた歌詞カードを見ても、さっぱり歌詞の意味が分からなかった。「こいつめちゃくちゃな和訳してんじゃねー!」なんて思った。だけど、歌詞の意味なんて分からなくてもかっこよかった。必死でラップ調の歌詞と裏声コーラスを口ずさむ自分を家族はどんな気持ちでみていたのだろう……。

 

そして、レッチリが、Dani Cariforniaが、「歌詞の意味なんて分からなくてもかっこよかった」せいで洋楽を聴くうえで、「歌詞の意味は分からなくてもいいや」というスタンスがこの時決まってしまったのかもしれない(完全な言いがかりだとは思う)。

 

 

Red Hot Chili Peppers というバンドにハマった自分は、Red Hot Chili Peppers というバンドにハマった自分にハマっていたのかもしれない。周りに洋楽を聞いている奴なんていなかったから。でも、だからと言って、おそらくすべての洋楽好きの14歳がそうであるように、そのプライドは外にひけらかすためのものではなくて、胸の内にぐっと秘めたなんとやら。だからこそ、「周りに洋楽を聞いている奴がいない」という幻想が生まれる。

 

Spotifyみたいな便利なストリーミングサービスなんてもちろんない。ipodやウォークマンなんて思いつきもしない。欲しかったのは結局手に入らなかったMDプレイヤー 。クリスマスにもらったポータブルCDプレイヤーが宝物だった。3,000円するアルバムはなかなか手が通らなかったけど、近所のブックオフには中古の『Stadium Arcadiam』があった。レッチリがデスノートを読んで・・・・・・・・・・・・・・書き下ろしたというSnow。「レッチリもデスノートもすごい!」なんて思った。

 

 

高校生にもなるころには、youtubeで検索してネットレンタルで親に歴代のアルバムを片っ端から借りてもらった。 だから、意外にもレッチリの所有しているアルバムは2枚しかない。spotifyにはまってしまったので、コレクションすることはないかもしれない……。

 

そして、By The WayのPVと吉幾三とのマッシュアップ動画は何回も見た。笑

 

 

ジョン・フルシアンテが一時脱退して、デイヴ・ナヴァロが1枚だけ参加した『One Hot Minute』はハードロックテイストでレッチリのアルバムの中では 異色のアルバムだけど、高2の冬によく聞いていた。なかなか荒れていた、というかふてくされていた時代の気持ちを反映させているかも。

 

 

大学2年生の時にアルバイトでためたお金でギターを買った。ジョン・フルシアンテに憧れてフェンダーのストラトキャスター。震災の時についたであろう傷持ちで、少しだけ安く買えた。ひたすらにCan’t stopのカッティングの練習をした。早くジョンのストラトみたいに傷でボロボロにしたかったけど、まるでそんな風にはならなかった。

 

 

「枯れたギター」なんて評されることもあるジョン・フルシアンテ。Dani Cariforniaのラストのソロと迷うところだけど、このWet Sandのアウトロもたまらない。この曲ではアンソニーの歌声もなかなかに哀愁が漂っていていいんだけど、ジョンのソロはそれだけでもうグッときてしまう。ギターだけで泣きそうになるのはこの曲以外にはないかもしれない。まさにギターが鳴いている感じ。

 

 

そんなジョンが脱退して、ジョシュ・クリングホッファーが加入して『I’m with you 』が出たのが大学1年の時。初めてMonarchy Of Rosesを聴いたときは鳥肌がたった。そう、たしかに鳥肌がたったし、そのほかの曲も今聞いてみて改めてかっこいいと思う。だけど、自分はこのアルバムまででRed Hot Chili Peppersというバンドを追いかけるのをやめてしまった。

 

たぶんその理由としては、「ジョンが脱退してしまった」という事実というよりは、これからもっと新しいジョン・フルシアンテがいるレッチリの音楽を聴けると思っていた期待に対する落胆だったんだと思う。ジョシュもジョシュがいるレッチリもかっこいいから。

 

なによりも自分の音楽の世界を圧倒的に広げてくれたのはレッチリだということに変わりはない。そして自分にとってかけがえのないバンドだということを今回書いてみて改めて感じた。ありがとう、Red Hot Chili Peppers。

 

そんでもって、自分の傾向としては、今まで手を付けてなかった音楽に意を決して手を出してドはまりする傾向がある(年ゆえの嗜好の変化?)、ので、などと、書いてるうちに、レッチリ熱が再燃してきた!!

 

 

 

 





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